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2010年12月 8日 (水)

函館朝市の進むべき道

Dvc00160 函館市が発表した今年度上期の観光客入込数は、体感通り対前年で8%、24万人程増加しました。ピーク時からみると10%以上少ない水準ですが、減少傾向が続く中、2年前の水準をも僅かながら上回ると、ものすごく良くなったように錯覚してしまいます。しかし、錯覚ではあっても安堵の表情を浮かべる宿泊業界とは異なり、当地の代表的な”観光スポット”函館朝市では、一部を除いてあまり良い話は聞こえてきません。

観光客入込数が落ち込む中、比較的堅調な業績を維持してきた朝市内の物販業者は、旅行代理店と強力なタッグを組むか、店舗の売上げよりもネット通販に力を入れてきました。この10年間でインターネットが普及するに従い、その売上げは伸びていきましたが、これは諸刃の剣。わざわざ出向かなくても地方の新鮮な魚介類が手に入るようになり、また、どの業者も参入するようになったことで価格競争が熾烈となり、利益率が低下していく構造はホテル業界と変わりありません。

観光客の減少以上に市場へ足を向ける人が少なくなり、多少客足が戻ったところで稼ぎ頭の通販部門が頭打ちとなれば、厳しさは変わりません。よく、「朝市は市民を相手にしなくなったから衰退しているのだ。」という声を聞きますが、それは中身を知らない評論にすぎません。函館朝市は早くから”観光”に軸足を移したからこそ、全国で唯一ともいえる都市型の大規模朝市として生き残っているのです。市民相手の都市型市場は、この数十年、大手スーパーの拡大とともに衰退、消滅していきました。日本三大朝市といわれる、輪島、飛騨、勝浦にしても、今や観光客無しでは存続できません。

もちろん、批判を承知で言えば、朝市で店を構える業者に問題が無い訳ではありません。ひところは、ここに店を構えていれば黙っていても人は集まってきました。多少、客足が落ちても、景気のせいでいつか戻ると物販、飲食問わず安閑とした雰囲気がありました(すべてではありません)。私の知る、決して立地に恵まれていない場所で成功している飲食業の人達は、店構え、メニュー、情報発信、人脈(客)作り等々において、あの手この手と策を出し、常に変化を続けています。この温度差は否めません。

それでは、どうすれば良いのでしょうか。幸い、一時の勢いは無いとはいえ、函館朝市は未だ全国区の規模と知名度を有しています。そして、厳しい世の中にあって観光は伸びうる数少ない産業のひとつであると思います。安易な私論を記すことは避けますが、ここでしか味わえないもの、ここに来なければ体験できないものを創るのがキーワードだと思います。当ホテルも函館朝市あってこそのホテルです。立地だけで商売が出来ないのはどこも同じ。朝市の”住人”のひとりとして、業界を越えて朝市再生のため尽力することを、ライフワークに加えるつもりです。

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