来年の話・・・2011函館観光
昨年のちょうど今頃、「来年の話」として今年の函館観光の見通しを書きました。想定していたより良い方に振れましたが、大まかな流れは当たっていたと思います。今年も、残すところあと1ヶ月余りに迫った今、鬼も笑う来年の函館観光の見通しを記したいと思います。
結論から言うと、来年も今年を上回る観光客が函館を訪れると考えています。・・・とは言っても、前年の落ち込みの反動から対前年では大きく伸ばした今年とは異なり、今年をわずかに上回る程度だと思います。それでも、絶対需要が減少する中、上出来と思わなくてはなりません。特需のある当地以外の観光地では、むしろ今年を下回るところが多くなるのではないでしょうか。プラスの要因はもちろん東北新幹線青森延伸です。
12月の新青森開業を前に、目立ったほどではありませんが、週末や年末年始、「大人の休日」がある1月中旬を中心に当ホテルの予約動向はさすがに対前年を上回っています。もっとも閑散期の上、最悪だった分母極少の昨年との比較ですが。期待しているのは、開業当初よりも繁忙期です。今年、大きく戻しているので率は微々たるものかもしれませんが、それでも、仙台圏を中心とした東北と北関東からの観光客の入込は大きな上積みになると考えています。率は僅かでも、分母が大きい繁忙期にはおいしい僅かです。
不安材料は全世界的な景気動向。世界経済の動きが観光客の入込まで左右するというのは、リーマンショックでまだ記憶に新しいところです。そのリーマンショック後、財政を犠牲にしての対策が行われ、本来であれば多少の反動を覚悟の上で正常な状態に戻さなければならないのですが、先進国の実態経済が余りに弱い為、さらなる金融緩和で通貨安競争という名前を変えた保護主義が台頭しています。これが新興国の2次バブルを生み、より大きな反動が先送りされました。いつになるか、きっかけは何かわかりませんが、作られた過剰流動性相場というのは必ずどこかで破綻します。昨日のような戦火を含め、来年は世界的に何が起きてもおかしくありません。
リーマンショック後の世界的な流れが、世界恐慌から第二次世界大戦に至った1930年代に似ていると思っているのは私だけではないでしょう。昨年の今頃した今年の予想はかなり自信がありましたが、来年は想定外のことも起こりうるという意味で、全く違う結果になるかもしれません。単純に観光のこと、地域のことだけ考えていれば良い世の中ではないようです。
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