カルタゴの悲劇
紀元前に一時代を築き、ローマ帝国に滅ぼされたカルタゴという国家が、現代の日本と良く似ていると聞いて興味をもったのが今から20年程前。昨今の日本の外交を見ていると、我が国もカルタゴと同じ轍を踏むのではないかと危惧せざるを得ない状況になっています。
カルタゴは紀元前8世紀頃、現在のチュニジアにできた国で、高い造船技術をもとに地中海の広い地域に覇権を拡大していきました。やがて同じく地中海の大国であったローマ帝国(古代ローマ)と対立、2度にわたる戦争(第1次、第2次ポエニ戦争)に敗れ、武力を解除し、ローマの従属国となりました。
しかし、勤勉なカルタゴの国民は貿易を中心に急速な復興を成し遂げ、民主主義国家として束の間の平和が訪れます。戦争を放棄する中発展する経済に、国民はこの平和が当たり前のものだと感じていましたが、その後も周辺諸国と戦いを続けるローマは、カルタゴの復興を快く思っていませんでした。
やがて、カルタゴに武力的な脅威は無いと悟った隣国が領土を侵犯してきます。ローマに助けを求めたカルタゴですが、ローマはこれを無視、それどころか難癖をつけカルタゴに対し宣戦布告してきます。自らの立場に気付いたカルタゴは時既に遅し、驚異的な粘りをみせるも3年で完全に滅ぼされてしまいます。
ローマをアメリカ、隣国を中国やロシアに例えると、日本がカルタゴの末期とあまりにも良く似ていると思いませんか?武力という意味だけではありません。経済においても、今の日本は極めて弱い立場に置かれています。
ところで、その脅威の一面を見せた中国。一方で、成長する巨大国家からの観光客は、我々の業界にとって大きな魅力でもあります。函館ではまだそれほど多くの入込はありませんが、国内の主要観光地では既に”一大勢力”となっているところもあるようです。この有望で危険なマーケットとどのように付き合っていくべきなのか。話が長くなってしまうので、別の機会に意見を述べたいと思います。
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