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2010年10月20日 (水)

救世主か?中国人観光客

Dvc00139 テレビなどで、中国での反日運動活発化が報道されていた先日、札幌で中国の旅行会社との商談会を行ってきました。北海道観光ビジネスフォーラムのひとコマで、中国の他、タイ、マレーシアの旅行会社計40社と、北海道各地の観光業界との合同商談会です(写真)。私のホテルのような小さなホテルは団体を受け入れる訳でもなく、リアルエージェント(旅行代理店)に依存する気も無いのですが、地元旅館組合のアピールとアジア諸国の旅行代理店というのはどんなものか興味を持っての出席でした。

日本語が堪能な中国旅行会社の担当者によると、テレビで報道されているほど一般市民の反日感情は高まっていないとのことでした。日本に観光客を送る中国の旅行会社の見方であることを勘案しても、私もおそらくその通りだと思います。ヤラセとも考えられる反日運動を、あたかも大問題のように取り上げている日本のメディアこそ、大国の思う壺なのかもしれません。

ところで、近い将来、大挙押し寄せてくることが当たり前のように言われている中国人観光客は、本当に私たちの業界の救世主となり得るのでしょうか。私はリスクが大きな市場だと思っています。かつて、日本人のパイが減る中、台湾や韓国の観光客に軸足を移し、多くの施設が苦戦するなかアジアの団体客集客で潤っていた施設は、リーマンショック後、壊滅的とも言える打撃を受けました。このたびの尖閣諸島問題でもわかるとおり、中国人観光客においても同じことが起こりうることは言うまでもありません。中国に限らず、世界中が保護主義に走っている今、火種はあちこちに落ちています。最も戦火が起こってしまえば、国内外に関係なく、観光などと言ってる場合ではありませんが。

また、政治的にも特殊な巨大国家が急速な成長を遂げていることによる、貧富の差の拡大や少数民族(といっても数百万単位の人口)に対する差別、民主的な思想の流入で、中央が発生するであろう内紛を抑えきれなくなることも十分に想定しておかなくてはなりません。ロシアがあっという間に複数の国家に分裂したように。いずれにしても、急拡大するというより浮き沈みが激しいものであることを覚悟しておかなくてはなりません。

もうひとつ、文化も習慣も異なる民族を受け入れる以上、それなりの覚悟も必要です。香港や台湾、韓国といった、少なくとも欧米文化の影響を受け、日本に身近なアジア諸国の観光客とは明らかに違います。北海道では少数派ですが、既に中国人の団体客を受け入れている施設の話を聞くと、そのマナーの悪さ(違い)は半端ではないらしいです。行動に限らず、突然のキャンセルや人数の変更、足元を見た値下げ要求など、代理店ベースでも日本の常識でかかると痛い目にあうというということです。

最も、ルールもマナーも時間も守るのが当たり前の日本という国がある意味特殊なのかもしれません。本当に大挙押し寄せて来たら、その数も従来のアジア諸国の比ではないと思いますし、その際は、異文化を受け入れる器量が必要となるでしょう。でも、そうはならないであろうと思うのが本音です。

商談会では、個人旅行を扱うタイやマレーシアの旅行会社との交渉に力を入れました。

※中国人観光客については、時折拙ブログを紹介していただいている「北杜の窓」でも見解が述べられています。

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コメント

こんにちは
北海道は中国人観光客に全面的に力を入れているという報道が多いですね しかし受け入れるホテルや旅館は本当にいろいろな不安を抱えてられると思います 

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