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2010年2月23日 (火)

八戸はどうなったか~新幹線開業へ向けて~

東北新幹線新青森開業まで、いよいよ10ヶ月を切りました。さらに5年後の新函館開業を含め、当地区の関係者は低迷の続く函館観光復活の起爆剤として、開業効果に大きな期待を抱いているところです。その一方で、新幹線開業を当て込んだ管外業者が多数参入してきて、私たち宿泊業界は大変厳しい状況にあることは以前も書きました。さて、新幹線開業はバラ色の将来をもたらしてくれるのでしょうか?

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今から約7年前、2002年12月に東北新幹線八戸駅が開業しました。上のグラフは新幹線開業後、八戸市を訪れた観光客と市内宿泊施設に宿泊した人数の推移です(青森県観光統計概要より)。新幹線開業翌年、当然のごとく当地を訪れる観光客は大幅に増加しました。JR東日本によると、盛岡八戸間のJR輸送人員は開業前の1日あたり8000人弱から、5年後には12000人超と50%も増加したそうです。観光客の入込数は開業後3年目にピークをつけましたが、その後も開業前より30%以上多い水準で推移しています(棒グラフ・左軸目盛)。

一方で心配なデータがあります。八戸市内に宿泊した人数は、開業翌々年にピークアウトし、4年後には開業前をも下回り回復の兆しすら見せていません(折れ線グラフ・右軸目盛)。特に既存施設においては、開業2年後に開業前の水準に戻ってしまったところもあるようです。この傾向は、八戸市に限らず、青森市を始め、県内の観光地何れにも見られる傾向です。観光客が増えているにもかかわらず、何が起こっているのでしょうか。

八戸市の観光客宿泊率(宿泊者数÷観光客数)は、新幹線開業前16%前後で推移していました。新幹線開業を前後して一時的に伸びましたが、その後は減少の一途を辿り、2008年現在で開業前の半分、8%程度まで落ち込んでいます。容易に想像できるのは、新幹線の開業によって移動時間が短くなり、関東、東北の主要都市から日帰りが可能になったことが考えられます。また、県内観光地への中継地として、誘客対策として開発した「八食センター」などの駅周辺の観光施設へは立ち寄るものの、宿泊には繋がらない皮肉な現象が起きているのも事実です。

翻って函館市。八戸や青森と異なるのは全国区の観光都市であること。新青森開業後、おそらく多くの観光客が新たに訪れるでしょう。そして、新青森⇔函館間の2時間という微妙な移動時間が、我々宿泊業界にはプラスに働くものと考えています。しかし、その効果は良くて3年。新函館開業を前に北陸新幹線が営業を開始します。大票田、関東地区の観光客の目は当然そちらの方に向くでしょう。観光客の入込は、今年の水準を下回る事態も想定しておかなくてはなりません。

新幹線八戸駅開業からちょうど2年、観光客数がピークを迎えようとしていた正にその時、八戸市から程近い三沢市にある人気大型温泉旅館「古牧温泉」が倒産しました。新幹線開業を見込み、多額の設備投資を実施し、低価格での集客を行っていたホテルです。意外なタイミングで淘汰が始まるかもしれません。

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久し振り!中国 江蘇省 蘇州市で頑張ってるヤングです。5月末に予定している一時帰国の情報収集中に偶然このブログを発見し嬉しくなった。当然、お気に入りに追加した。更新を楽しみにしてるから、頑張れオーナー!!

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